Wall Street

2007年11月28日のブログでゴールドマンサックスとメリルリンチの話題をとりあげたけど、昨日、Wall Streetを見て、映画としては、ちょっとがっかりでしたが、改めて、世界が置かれている状況を考えました。

ゴールドマンは生粋の投資銀行、メリルリンチは富裕層向けの証券会社。そもそも生まれが違うんだっていうことを前に書いた。リーマンのときに、大損をしたメリルと大儲けをしたゴールドマンの違い。富裕層の個人に対して会社が絶対に行ってはいけないことは、預かったお金を大きくしないことじゃなくて、大損をさせないことだと思う。だから、サブプライムが表面化したときに、少し下がったら売れ、また、カラ売りというようなハイリスクなことはしない。手数料ビジネスとはいえ、失敗すると顧客は離れていくので、冒険はおかさない。ゴールドマンも手数料ビジネスですが、個人に比べ法人向けはかなり一過性のビジネスじゃないかと思います。案件の価格も大きいので、少人数でかなりPLを膨らませることができる。リーマンではゴールドマンもやられたようだけど、下がったら売れのメリルと違って、下がったら下がったなりの儲け方があったということですよね。

これら投資銀行が規制緩和でPLからBS商売に変わり(2008年10月11日のブログに書いてあります)、様相が一変したことが、経済の今回を揺るがしているのだと思う。MITやスタンフォードのPhDを多く採用し、ありとあらゆる金融派生商品を作りだし、新しいビジネスモデルは増長していった。あの頃は、アメリカの友人たちがしていることを見ても、尋常じゃなかった気がする。だって、住宅ローンの組み換えを月に7回も8回もするんだよ。日本と違って、組み換えはただだから、より短期で安いローンに国民全員が走っていた。映画の中にも、負債の底が見えないという論議をしていたけど、それが実態であることは明白な事実だった。

サブプライムだけでなく、デリバティブの多くが同じ状況だったのだと思う。その売り買いは半端じゃなくて、A=>B=>=>C=>D=>B=>E=>C=>F=>G=>というように、オリジネーターがわからなくなるくらい実態のない商品が流通する。だから、あの映画のあの場面にあったように、当事者たちにも、底が見えない、損失額がいくらになるかわからない状況だった。その中で、特をするのは、これらデリバティブが儲かると見込んで、そして、上げ止まりまで介入をし続ける会社だけです。もっとも情報を持っているのは、もちろん、当事者です。

で、この続きは、改めて、ケインズとシカゴ学派の話で!資本主義のあるべき姿について・・・偉そうに言っているつもりはないんだけど、やっぱり考えてしまう今日この頃です。

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